考える紫

「考えること」を大切にしている、集団生活が苦手な若造のブログです。

※はじめての方は「ごあいさつ」と「お願い」をお読みください。



私の心に残る人(2) Yりん

※はじめての方はこちらをご覧ください。

 

「私の心に残る人シリーズ」(全3回)第2弾は、Yりんについて。

「Yりん」という呼び名は、決して私が選んだものではない。

 

ゆうこりん」こと小倉優子の影響で、ゆうこさんとかようこさんとか、そういう感じの名前を持つ若い女性が「○○りん」と呼ばれるようである。

Yりんも、私と出会う前から「Yりん」と呼ばれていて、そう呼ばれるのに慣れているというので、私も「Yりん」と呼んでいるだけだ。弁解終了。

 

Yりんとは、大学で出会った。

当初の印象は「ライト森ガール」である。

当時は「森ガール」というのが大旋風を巻き起こしていた。

私は「森ガール」とはかけ離れているタイプなのだが、「森ガールになりたい」と言っていた時期があり、他の友人にはしばらく笑い話のネタにされた。

さて、Yりんについてだった。

 

Yりんは、色白で小さい。体型は普通くらいだろうか。

入学当初は茶髪のミディアムヘアーだったが、今は黒髪ロングである。

髪の変化通り(?)今はあまり「森ガール」的ではない。

それでも、ゆるふわ系とでも言うのだろうか、そういう雰囲気は変わらない。

 

彼女は見た目通り、中身もゆるふわ系である。どことな~くふんわりしている。

あまり自己主張の強いタイプではなく、ガツガツしていないので、そこがふんわりして見えるのだろう。

 

そのふんわり感のせいか、彼女は特別「女の子」だということを私に意識させる。

私は古いタイプなので、男女の役割を重んじる。

男性とデートをするときは、きちんと女性として扱ってもらいたいと思う。

その分、女性としての役割もこなすように心がけているつもりだ。

しかし、「Yりん」といるときは、私は無意識に男性役になっている。

「男性役」と言っても大したことではない。

デート(2回目*1になるが、これは女性同士でよく使う言い回し)の計画を立てたり、半歩から一歩程先を歩いて先導したり、地図を見たり、奥の席を勧めたり、ドアを開けてあげたり、自慢気に薀蓄を語ったり・・・

 

私は極度の方向音痴で、しかも男性の方が空間認識能力に長けている傾向があるので、地図を読んだり進路を決めたりすることは男性に任せるようにしている(出しゃばると余計ややこしくなるので)。

しかし、彼女の前では、「道がわかる人」になろうとする。待ち合わせの30分前に行って、目的地までの道を予め確認することもある。「道がわかってすごい!頼りがいがある!」と思われたいのだ。

Yりん以外の人と居る時は、半歩後ろを歩くのが安心する。それに、大和撫子は半歩後ろを歩くようなイメージがある。しかしYりんと居る時は私が先導する。だって私は「道がわかる人」なんだから。

薀蓄は、自己弁護的だが、彼女の興味のありそうな分野について勉強したことや、自分が前回話したことについて理解を深めたことなどを話しているので、迷惑にはなっていない・・・と思う(思いたい)。知識の多さで彼女に「すごい!」と思われたいのだ。

彼女が素直に聞いてくれるということと、私が普段「聞き役」になるよう努めているということも、彼女の前で薀蓄野郎になってしまう原因だろう。

さらに、自分の自信がある考えについても話す。彼女は私の考える力をよく褒めてくれるし、「こんなに考えられてすごい!」と彼女に思われたいのだ。

 

書いていて思ったのだが、これは一般的には「男性役」とは言えないかもしれない。

しかし、私の中の男性のイメージはそうなのである。

地図が読めて、女性の少し前を歩いて、女性をエスコートして、自慢をして女性に「すごいね!」と言われたい、そういう生き物だと思っている。

そして、Yりんの前では、私はそういう「男」になるのだ。

 

私はよく、「Yりんと結婚したいな」と考える。

Yりんはふんわりしているので、私の全てを許してくれるような気がする。

Yりんに母性のようなものを感じているのかもしれない。

 

ご一読ありがとうございます。